私たちはできるだけ患者さんの体に負担が少ない治療法を心掛けています。その上で、患者さん、ご家族、パートナーの方々と相談の上、それぞれの希望や状態に合わせたオーダーメイドの治療法をご提供いたします。治療をご希望の患者さんも、まずはロキタンスキー症候群についての話をじっくり聞いてみたい患者さんも、まずは遠慮なくご受診ください。
当科では、形成外科医と産婦人科医が細やかに連携した診療体制を取っています。腹腔鏡の応用や、場合によっては傷跡ができるだけきれいに治るように形成外科専門医による皮膚縫合を行います。既存の産婦人科手術技術に加えて、植皮・皮弁や人工真皮といった再建外科技術を応用することで、より細やかに患者さんごとの治療法を提供することが可能となります。
「造腟術」の従来の目的は、正常な性交渉が営めるような膣を作ることでした。私たちは、子宮移植や、iPS細胞を用いた子宮再生医療という新しい可能性も配慮した上で、最善と思われる治療方法をご提案いたします。
下記の治療法は、私たちがご提案する治療の一例です。できるだけたくさんのご希望やご質問を私たちに投げかけてみてください。患者さんやご家族の思いに沿う医療を心がけていきたいと思っています。
〈主な治療方(手術以外)〉
1.継続的拡張法
2.自然性交法
3.サドル法
〈主な手術療法〉
1.皮膚移植片利用法
2.皮弁・遊離皮弁
3.人工真皮
4.S状結腸利用法
5.骨盤腹膜利用法(腹腔鏡/Davydov法)
6.骨盤腹膜利用法(開腹術)